心電図
心筋に電気刺激が規則正しく伝わっているかをチェック
基準値 | 異常所見なし |
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心電図の異常に関連する病気・症状
不整脈、狭心症、心筋梗塞(過去の心筋梗塞)、心肥大、心筋症、心室中隔欠損、心不全、甲状腺機能亢進症など
心臓のリズミカルな拍動を作り出す、電気刺激
心臓はある一定のリズムで収縮・拡張(拍動)を繰り返し、全身に血液を送り出しています。このはたらきは、心臓を動かす筋肉「心筋」に電気刺激が規則正しく伝わっていくことで成り立っています。
心電図とは、電気刺激を体表面につけた電極でとらえ、心筋に電気刺激が伝わっていく様子を波形で記録したものです。電気シグナルの伝わり方や心筋に異常があると、波形に乱れが見られます。
■心筋の刺激伝導系と心電図の基本波形
心筋の刺激伝導系
心臓の「洞結節」から発生した微弱な電気刺激は、まず左右の心房に伝わり、房室結節に集まって、ヒス束から左右に分かれて心室へ伝わる。
心電図の基本波形
P波は心房の興奮、QRS波は心室の興奮、T波は心室の回復を表す。正常な心電図では、各波形が規則正しく現れる。
■心電図が「異常あり」だった場合……
二次(精密)検査として以下の検査を行うことがあります。
運動負荷試験
階段を上り下りしたり、ベルトコンベアーの上を歩くなどして心臓に負荷をかけた状態で心電図を計測
心エコー図
超音波を使って心臓の内部(心筋や弁の動きなど)を調べる検査
ホルター心電図
心電図を測定する小型の装置を装着し、24時間の心電図を記録する検査