がん検診
死因第1位のがんを早期発見・早期治療へ
■早期に適切な治療を受けることで「治る」確率は高まります
がんは日本人の死因第1位です。しかし、がんの多くは、初期の段階で適切な治療を受けることで治る確率が高まります。完治に至るケースも珍しいことではありません。
がんは生活習慣病と同様、初期にはほとんど自覚症状がありませんが、「がん検診」を受けることで、初期の段階での発見が可能になっています。
がん検診は部位ごとにあり、検査項目はその部位によって異なります。日本人に多い胃・大腸・肺・子宮・乳房のがん検診では、厚生労働省研究班によって死亡率減少に有効と科学的に証明された検査(下表参照)が主に行われています。また、下表以外の検査を実施する健診機関もあります。
主ながん検診の検査項目・対象・受診間隔
種類 |
検査項目 |
対象者 |
受診間隔 |
胃がん検診 |
胃部X線検査 |
40歳以上 |
年1回 |
大腸がん検診 |
便潜血検査 |
肺がん検診 |
胸部X線検査、喀痰細胞診
(痰にがん細胞が存在するか否かをチェック) |
乳がん検診 |
視診、触診、乳房X線撮影
(マンモグラフィ) |
2年に1回 |
子宮がん検診 |
視診、子宮頸部の細胞診
(細胞を採取し、がん細胞をチェック)、内診 |
20歳以上 |
*上記は、対象型がん検診(市町村が実施するがん検診など)として国が推奨しているものです。
参考:厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」